更新しました。浴衣シリーズ☆

にわかに来ましたね。私の中での浴衣ブーム。気が触れたように数日間ずっと浴衣を描いていました。ああ、楽しかった!

今サイトで取り扱っている3つのコンテンツ別に、同じテーマで描いてみる試験的なものでもありました。いかがでしたか?

描いた本人としましては、キリジャは描いていて一番安定感があって、楽でしたし、潤いました。無駄にカラー漫画描いたのも初めてだったなあ笑。BJ先生かわいいよ。誰よりもかわいい。

キリコ姉さんはストーリーがするっと浮かぶので、細かいことはいいんだよと一気に漫画にしました。余程女性の浴衣に飢えていたみたい。くっついている絵を描きやすいのは彼らだったりします。

奇しくも思いついた話が前にあげた「銀色の雨」と少し重なるところがありました。キリコ先生は「ゲリラ」の単語に、キリコ姉さんは花火の爆発音と爆撃が重なって、過去のトラウマに思考が飛んでしまう描写です。彼らにはこんな風に日常の中に過去とつながってしまうトリガーが、たくさん埋もれているのだと思うのです(きっとおくびにも出さないでしょうが)。それを不器用なやりかたで、現在に引き戻そうとするBJ先生を描くのがとても好きです。

家族パロは、登場人物が一応原作を踏襲しているつもりとは言え、9割9分私の妄想でできているので、一番どきどきしながら描いています。需要はないかもしれませんが、クロオと辰巳とタカシくんの3バカはニッコニコしながら描けますね。どんな悪ふざけをしてくれるのかと。浴衣をきちんと着せたものの、絶対この後袖をまくっちゃったり、裾をはだけて大股開けて座ったりするんだろうなあ…仕方ないなあ…みたいな具合です。

さてさて、いつもサイトをご覧くださりありがとうございます。少しでもお楽しみいただければ幸いに思います。

YU☆KA☆TA③女体化注意

浴衣シリーズ、キリコ姉さんのターンです。浴衣は良いよ。良いよ……

「夏祭り」

ね、姉さんの浴衣の袷が逆じゃんね~~~!ごめん!

河川敷のキリコ姉さん

昼間の浴衣もいいものです。さわやか。慣れない下駄で擦れないようにテーピングを巻いてみたり、鞄を合わせてみたり、楽しもうといろいろやってみているキリコ姉さんの図。

彼女が持っている鞄は某京都のメーカーのもので、とてもすてきなのですが、下書き始めて数秒で作画コストの高さにめまいがしたので、これを本編に採用しなかった自分を褒めてやりたいです。

キリコ先生は日本の文化に興味がありそうなイメージがあります。そうでなけりゃ日本にあんなでっかい医院をかまえるもんか(鼻息)なので温泉や浴衣やこたつに強制的に巻き込んでいます。また何か日本の文化に巻き込みます。

数日浴衣ばかり描いていたせいか、きちんと着付けをした浴衣を乱れさせる気に全くならず……あ、温泉の浴衣は別ですが……本当はRの方向へも持っていけるネタなのですが、今回はここまで!

YU☆KA☆TA②

キリジャバナー2

にわかに巻き起こった浴衣ブーム!(私の中で) 今度はキリジャの2人です。

キリコ先生にとっての絶景とは、とは。

※縫合痕を描き忘れました。ダメー!直しました……※

酔っ払ってべろべろに浴衣を着崩しているBJ先生を見て、すぐにでもどうにかしちゃいたい気持ちはあれど、もしかして他の誰かの前でも無防備に酔っていないだろうかと、心配になるキリコ先生の図。

そうだぞ。意外と彼は温泉や旅館に行ってるぞ。そんで相部屋とかしちゃったこともあるんだぞ。

まあキリコ先生は、その辺り大して頓着しなさそうですが、危険な目に遭うのだけはやめてほしいとか思ってそうかな?

しかしまあ酔っ払ったBJ先生はかわいいよ!うん、かわいい!←妄想w

そんで普段は見えない所の縫合痕無防備に見せて、キリコ先生を散々無自覚に弄ぶと良いよ!

YU☆KA☆TA

浴衣、花火、夜店…日本の夏は良いものがいっぱいです。にわかに滾った夏への郷愁を彼らに着てもらいました。キミらにはペラペラ浴衣なんか着せねえからな。着こなすのも難しい奇抜な柄のメイドインジャパン着せたるからな。覚悟せえや。何にベクトルが向いているのかわからない熱情とともに描きあげました。個人的にはタカシくんの崩し仮名の浴衣が一番しっくりきています。次はクロオかな。辰巳くんは、どうしてこうキミは描きやすいかね。結果凝りすぎて一番レイヤー食ってんのキミだからな。絞りが入った浴衣いいですよね。女子も描きたい。女子……女子……ウロウロ…

裏更新しました。

いや、裏って大きく書いて良いものかとも悩みますが、お気付きでない方もおられるようなので、限定サービス…のつもりです。

裏のキャプションに書いちゃったのですが、漫画描いた後に説明文つけるの自分でもいかんなあと反省してます。かといって台詞で喋らせると、私の悪い癖で言葉が長くなって、漫画自体が間延びしてしまうジレンマがー…どうにかせんといかんな。精進。

登場した場面は松本市美術館のエントランスの草間彌生さんのオブジェです。先日旅行で訪れたときに、偶然激しいにわか雨が降りまして、まさしく漫画の二人と同じ状況になったのです。そこから妄想がむくむくと湧きました。転んでもただじゃあ起きないですぜ。

お楽しみいただければ幸いに思います。

更新です。

TEXTにキリジャカテゴリーを新たに追加しました。

ハワイアンなイラストを一枚書いた後、これってどんな状況なんだろう。やたら楽しそうでいいけどなあ…と考えていたら、ちょっと作文ができた具合です。細かい事はいいんです。ハイ。

キリコ姉さんのほうはいくつもテキストを書いているのですが、キリジャでは初めてです。第三者視点も初めてです。どっちかに肩入れせずに書くのって難しいですね!精進します。

もうひとつは裏にキリコ姉さんのアレなイラストギャラリーを追加しました。よかったらどうぞ。

おまけ

「南の島のかえる」のイラストの差分。目を開けてます。それだけです(笑)いいえ。意味はあります。始めはこっちがメインで描いてたんですが、仕上げも済んだ段階で何か気に食わないなと。もっと…こう、いちゃつけよ!と思ったので目を閉じてうっとりしてもらったのでした。

南の島のかえる

キリジャバナー2

華やいだビーチの人影も薄れ、宵闇のベールが金色の落日を紫色で包もうとしている。

変わらないリズムで打ち寄せる波音に、きまぐれな軽い音がこぼれて聞こえる。

「本当に土産、こんなものでいいのか?」

信じられないと目で訴えながら、つまらなそうにウクレレの弦を弾くのは、裏街道に悪名を轟かせる闇医者ブラック・ジャックだ。もっとも今は彼のトレードマークと言える黒いコートは脱ぎ捨てて、見た目にも涼しげな青いアロハシャツをはおっている。

「いいと思うよ。少なくともさっき買おうとしていた、1ガロンのマカダミアナッツアイスよりは。」

おいしいけどね、と言いながら隣に座る隻眼眼帯の男は、手にした缶ビールをプシュッと開けて飲む。どうして2本持ってこないのかとBJから向けられる胡乱な視線を歯牙にもかけず、キリコはごくりと一口飲み干す。

いやなやつ、BJは本気でそう思う。

そんな二人の雰囲気をものともせず、でっぷりとした茶トラの猫がやってきた。夕焼けの最期の輝きを受けて、猫の毛がオレンジ色に光る。猫はのしのしと近づくと、BJの膝に額を擦りよせ始めた。

「なあ、お前はわかってくれるよな。アイスの方が良いって。」

手にしたウクレレをキリコに押し付けて、BJは猫を抱える。単価が安くつくんだ、などとぶつぶつ言いながら猫の喉をくすぐると、オレンジに輝く猫はさも気持ちが良さそうにごろごろ喉を鳴らした。

こうなると面白くないのはキリコのほうである。

片目で猫を一瞥するも、猫はどこ吹く風。とうとうBJの膝にもぐりこんでしまった。ハーフパンツからのぞくBJの腿の縫合痕のすぐそばで、とぐろを巻く猫に思わずキリコは小さなため息を漏らしてしまう。なんだか分が悪い気がして、キリコはウクレレの弦をひとなでした。

「おっ。」

わりといい具合の音が出て自分でも驚いているところに、BJの好奇心いっぱいの瞳が向けられる。

「お前さん弾けるのか。早く言えよ。」

弾けるわけじゃない。あえて言うなら学生時代にちょっとギターを触ったことがあるだけだ。キリコはそう弁明するが、BJはお構いなし。「なにか弾いてみろ」なんて無茶振りまでしてくる。意地の悪そうな表情と、純粋な期待が混じる視線がキリコを追い詰める。

無理無理と手を振ってかわそうとすると、BJの膝の上に視線が向いた。そこには相変わらずオレンジの毛玉が陣取っている。ちょっと音を立てて喧しくすれば、猫は穏便に去っていってくれるかもしれない。そんな彼にしては幼稚な考えから、キリコはウクレレを手に取った。

キリコから缶ビールまで受け取ったBJは上機嫌。単純なヤツ、とキリコは苦笑しながらも、彼の機嫌の良さが少し伝染してしまったような気がする。俺も同じく単純だといよいよ自虐的になりながら、弦のチューニングを済ませ、学生時代の記憶を頼りにコードをいくつか試してみた。

「それ、『かえるの歌』に似てるな。」

キリコがCコードをいじっていたあたりでBJが声を上げる。ビールを舐めて少し舌が回るようだ。

「どんな歌?日本の歌?」

「うっそだろ。『かえるの歌』を知らんのか。お前さん日本に住んで何年目だ。」

そんなに驚かれるくらいにメジャーな曲なのだろうかとキリコは訝しむが、知らないものは仕様がない。音楽なんか無縁の生活なのだから。

「じゃあ、歌ってみてよ。コード合わせられるかやってみるから。」

キリコはちょっとした嫌味のつもりでけしかけた。それが更にBJの機嫌をよくしたと見え、信じられないことに、彼は二つ返事で歌いだした。

BJの口から少し調子の外れたフレーズが出る。

「わかった。ここはこう?」

真剣に歌っているのがわかったから、キリコはBJを冷やかすつもりにならない。また自分の余裕もなかった。キリコの大きな指が、拙く弦を押さえる。

「そうそう。次はもうちょっと音下げて。」

キリコの肩に体をよせて、BJは彼の指先の動きに夢中だ。きっとウクレレもすぐに弾けちゃうのかもしれない。なんせ天才外科医様だから。なんて、キリコが彼の膝を見やればまだオレンジの毛玉は鎮座している。なかなかしぶといやつだ。でもそうこなくちゃな。キリコは再び弦を爪弾く。

「こんな感じかな。初めからやるから歌って。」

「何回もは嫌だぞ。」

「大丈夫。俺はあんたみたいにねちっこく無いから。」

「見切りの早いヤツは上達しないぜ。」

軽口を叩き合い、ウクレレの音がこぼれだす。

BJは目を閉じてキリコの肩に体を任せ、ときおり鼻歌のようにひらひらと、小さな歌声を夕闇に散らせていた。

セッションの甲斐あって、最初は一匹だけのやせっぽちのかえるの歌も、曲の後半ではトリオのコーラスくらいにはなった。

だんだんと歌声に笑い声が混ざる。

フェルマータにスタッカート、キリコがギターストロークを決めたとき、ウクレレの弦がピン!と爆ぜる音に耐え切れず、BJは笑い出した。

「おい、最後まで歌えって。」

自分も笑いすぎてひいひい言いながら、キリコはBJの肩を抱える。

「だって、いや、童謡だから仕様がないんだけど、歌詞に意味がないって、わはは。」

もう止まらない。二人してげらげら笑いこけた。

「意味のない歌詞に、お前さんが、はあ、無駄にテクの効かせたウクレレを」

BJに最後まで言わせず、笑いながらキリコはまたウクレレでストロークを弾いた。

爆笑したBJはとうとう床に転がってしまう。

「お前だって、途中から変にバリトンのビブラート、ははっ、もう無理」

芋虫のように体を丸めて笑うBJの上に圧し掛かると、キリコは彼の目を覗き込んだ。

笑いすぎて涙の滲んだ瞳に、自分のアイスブルーの虹彩が映っているのを確認して、キリコは一息にBJの唇を奪った。

オレンジの猫はどこかに行ってしまっていた。

きっと呆れたに違いない。

end.

キリジャ一枚絵、家族パロ1枚絵、更新しました。

お盆休み真っ只中ですね。どこかへお出かけになっている方も多いかと思います。私はと言えば溶けてしまいそうな気温の中外に出る気もおきず、のんべんだらりとキーボードを叩いてます。

数枚イラストができたので上げに来ました。今は熱に浮かされたように家族パロを描いていますが、キリジャもたまに描かないと忘れてしまうってんでポーズ集からの練習を、こつこつと続けていこうと思います。忘れるってのは語弊がありますね。忘れるわけがないです。命ですから(笑)やっぱりキリジャの二人がいちゃいちゃしてるのを描くときが一番潤ってますね!

さて一枚絵のギャラリーを更新すると、各カテゴリのトップに出るように設定してるんですけど、うまくいってるでしょうか。ブログで投稿したイラストもギャラリーに追加しました。少しずつ足していく感じのページの使いやすさを模索中…たまーに見に来てくださったときに「おっ、新しいのあるな」っと思ってくれるといいんですが。

キリジャの裏ネタも浮かんでるし、家族パロのアレコレも描きたい。…いつになるかな。

【2話】間クロオ大学生満喫期①

原作を読んでいると、意外と同級生だの学生時代の友人などが登場します。意外とブラック・ジャック先生には顔見知りが多いのです(大事なことなので意外とを二回言いました笑)。いい知り合いかどうかは別にして。それでも学生時代の彼は、それなりに人付き合いをしていたのではないか、という妄想から間クロオの大学生時代を描いてみました。

ブラック・ジャックが子どもの頃に仲が良かったタカシくん。三流大学で同級生だった辰巳くんを登場させました。原作のイメージとは大きく異なります。特にタカシくん。成長してからの描写が少ないのですが、将来自然保護のために世界中を転々としながら原子力発電所計画に反対しまくった結果、暗殺されちゃうような明後日の思想を持つ青年に育つことを考えると、とんでもない大学生だったんではないかと。辰巳君は、これぞ大学生という路線を歩いてもらってます。「どろんこ先生」のイメージですね。大学の男子寮…まあウチのとこはひどいもんでした。そのときの印象をフィードバックできれば…しなくていいか。いいな。

前口上が長くなりましたが、描いてて思ったのは、私は間クロオに笑っていて欲しい。その一言に尽きました。では、どうぞ。

大きい悪ガキ描いてて楽しいです。彼らの未来は決まっているかもしれませんが、Ifの世界ではその前の可能性を描けます。暗いだけの学生時代を歩んできたわけではないはず。そんな私の一縷の願望です。