【6話】早朝のふたり

キリコ姉さんと違って、こっちのキリコ姉は生きることについて受動的で、主観というものがありません。しなければならないことを必死にしてきて、気がつけば今に至っている。自分の時間を持つ余裕がなかったともいえます。それゆえに自身の選択で就いているホスピスの仕事に、誇りを持ち、信念を貫いています。彼女のケアはどれだけの患者の心を、おだやかに出来るのでしょうか。

そしてクロオの恋敵は死神です。ちょっとやそっとじゃうまくいかないぞ。がんばれ、クロオ。

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