描き出すと早い。それまでが長い。いやはや……被害もそんなに出てないくせに地震のせいにしてばかりではいけないな。
ひよこはお正月に神社へ行きました。
お世話になっている叔母さんの家に受験生のいとこがいるので、せっかくだからと一緒にお祓いを受けるよう何度も誘われたので渋々です。しかしひよこは肝心の祝詞になって社殿から抜け出し、ひとりでおみくじが結えられている木のそばに隠れます。みんなに励まされるいとこを見ていられなかったひよこ。
半泣きになっていると、学校の保健室にいる男が社務所へ向かっているのが見えました。じっと見つめてしまい、気配に気付いた黒い眼帯の保険医と目が合うひよこ。休暇中なのでひよこに関わりたくなかった保険医ですが、彼の鼻の頭が真っ赤になっているのを見てしまい、放っておけず……
このあといっしょにおみくじ引いたりして、ひよこは末吉、保健医は中吉。書いてある内容には難しい言葉遣いがあるので、ひよこへわかりやすく教えてあげる保険医。説明を聞くだけ聞いて「信じない」とそっぽを向くひよこに「わかりやすっ」と口を曲げる保険医は、説明料として甘酒を要求。ふたりで祝詞が終わるまで、甘酒を飲んで過ごしました。
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