少女マンガなのでは

今ちょうど描いてるのが、クロオの熱量にキリコ姉が絆されるきっかけになる話なんですが、なんでしょうね。この居た堪れなさというか。つか「いたたまれなさ」ってそう書くのね。初めて知った。その字の通りですよ。

ずっとホモばっか描いてたせいで、ヘテロの関係にそわそわしちゃう。いや、ホモはいいよ。腐った視点で、きゅんとくる瞬間とかたまらないもの。ヘテロでもきゅんとできるのか?私?と言う、根幹に関わる疑問を抱きながらペンを握ってます。

そのときに雷鳴のごとく脳内に鳴り響いた啓示が「少女マンガ」の文字です。

少女マンガ。しばらく読んでない。あれ、でもちょっと前にはまって読んでた転生モノは、完全に少女マンガのノリだったな。お?ヤンキー高校生と花屋さんの話も、汗とせっけんの匂いでアレする漫画も、掲載誌は異なれど展開とノリは少女マンガやんけ。なーーーーん!私、少女マンガ読んでたわ。大丈夫じゃない?ヘテロでも描けそうじゃない?!

自己暗示を描けないと恥ずかしくてどうにかなりそうなんですう。

原作の形はどこへいった。BJでやる必要性はあったのか。などなど、頭の中でもう一人の私が絶えず警鐘を鳴らします。そこを問われると弱いけれど、もう引き返せないところまで行ってしまった。

描き始めると、長年キリジャで絶対にやってはいけないと決め込んでいたルールが剥がれて、パロディの中で泡になっていくのを感じます。

私はきっとBJ先生がこんなふうに話す可能性を探していた、キリコ先生があのように振舞える時間を求めていた。それが正解かどうかは分からないし、私の妄想だし、大間違いなのはいっしょだけど、ifが叶えられる世界を描きたい。

だからあらゆるシーンが真新しく、緊張します。

少女マンガと自己暗示を決めたのも、その緊張ゆえ。

楽しみましょう。

少女マンガやったるでー!

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