…ね。どうも一部で「日本で一番ハードな主人公」「絶対に転生したくない主人公」にランキングされている漫画ベルセルク主人公ガッツです。
いや、それ、わかるわあ。どれだけハードなのか、ちょっと思い出してみます。
・木に吊るされた母親の死骸から、泥水の中に落ちて出生。(この地点でSSR確定)
・偶然通りかかった傭兵団に引き取られ、傭兵の一員として育てられるも、養母の病死以来養父に疎まれる。
・9歳の時、養父に銀貨3枚で売られ、屈強な男に犯される。
・11歳の時、酒浸りになっていた養父を偶発的に殺してしまう。
・傭兵団を抜け出し、各地を転々としながら傭兵稼業を15歳まで送る。
・鷹の団に入団し、ようやく仲間とも呼べる人間関係を結び、心を通わせる女性(キャスカ)もできたが「蝕」で全部ぶっ壊れる。
・この世のものならざる化け物(使徒)に仲間が理不尽に虐殺され、目の前でキャスカを凌辱される。キャスカが犯されている間、目をそらせないように使徒にガッチリ抑え込まれて、右目に爪を立てられている。この時右目と左腕を失くす。
・蝕を生き延びたもののショックからキャスカ発狂、幼児退行を起こす。キャスカが身ごもっていたガッツとの子どもに魔が憑りつき、異形のものとして生れ落ちる。
・体に刻まれた生贄の刻印のせいで、日没とともに襲い来る亡霊などと戦い続ける日々が長らく続く。安心して眠れる夜がない。キャスカの介護と戦闘でボロボロになる。後に亡霊の心配はなくなるが、それでも悪夢やフラッシュバックに苦しめられているもよう。甲冑を着けたまま壁に寄りかかって休息をとるなど、睡眠は浅い。横になっているときは大概満身創痍で治療を受けている状況。
・戦闘狂一本角、胎海の娼姫に執着され、その度死にかける。
・狂戦士の甲冑を纏うことで、味覚障害、色覚異常、視野狭窄、手の震え、頭髪の一部の白髪化が弊害として現れる。悪化の一方。
・戦闘において狂戦士の甲冑が折れた骨に食い込んでいくので、怪我をしてもすぐに甲冑が脱がせられず出血が続く。脱がせた後も砕けた骨と断裂された筋肉の痛みで覚醒と気絶を繰り返し、その度にふさがりかけた傷が開く。
・炎で焼かれること、雷を浴びること、海の底に沈むこと、一通りやって死にかける。
・必死に守ってきたあうあう状態のキャスカに恐怖心を抱かれ、何をやっても威嚇される。がんばってもご褒美がない。
・なんとか五体満足()で目的地の妖精の島にたどり着き、キャスカの心を取り戻すことに成功したかと思いきや、彼女はこれまでのガッツの健闘ぶりを夢のようにぼんやりとしか認識していなかったことが判明。さらに彼女はガッツの声・姿を認識しただけで、蝕のトラウマが発動し発狂してしまう。←今ココ!
そして彼は現地点で推定24歳なんです。
2 4 さ い 。
目頭が熱くなってきた…
そして子持ちなんだよなあ…
グリフィスに関しては、まあ、いいや…こっち見ないで、好きにやってたらいいよ…
頼む、頼むよ…
キャスカ…今ボールは君の手にある。ガッツやシールケ、ファルネーゼにセルピコ、パックにイバネラついでだけどイシドロ、みんなが妖精島にやってきた意味を知ってほしい。夢の向こうから見ている感覚じゃなくて、君の方から手を伸ばして。難しいか。でもまた狂気の世界に行ってしまうのだけはやめてほしい。君の「会いたい人」はガッツのことだろう?間違ってもグリじゃないだろ?
ギリギリで正気を保ってるガッツが一番つらくなるだろう?
ガッツをしあわせにしてやってくれえええええええ
そしてこのイラストである。
ちょっと捕捉しておこう。ガッツの恵まれたところ。
・強い
・モテる
・でかい
204センチ、115キロらしいッス。装備のドラゴンころしは推定200キロ、狂戦士の甲冑は30キロと仮定して、義手の重さは大砲を仕込んでいるほどだから10キロはありそうだ。やべえ。ガッツ、ドラえもん3体分の重量ある…
モテるのはしょーがない。強くてでかくて、粗野な言動のくせに繊細なところがある。たまに即死級の殺し文句をナチュラルに言う。命を削って守ってくれる。そんでもって本命の彼女に振り向いてもらえなくても、守り抜こうとするひたむきさ。惚 れ な い 理 由 が な い。パーティの女性2人はかなりガチに惚れている。
強いのは、もう、肉体面でも精神面でも。壮絶の一言。本当に人生ハードモードが過ぎる。
…妖精島で平穏に時間が過ぎているのに一抹の不安があるんだよな。嵐の前のなんとやらってやつさ。そんなことしてる間に、甲冑の護符の強化やガッツの傷の回復とかやって欲しいんだけどなあ。そんなことをもだもだ考えているうちに5年くらい経ってしまいそう。勘弁してよ…
でも不変の事実を述べよう。
ガッツ、そんなきみが大好きだ!