朝、起きたらダフト・パンクが解散していた。
2月22日。
頭ん中真っ白。ネットニュース漁りまくってフェイクじゃないのを確認。YouTubeで彼らのメッセージを視聴。
正直、ちょっと安心した。なぜって動画にはまだ先があるように思えたから。
トーマが自殺したのは「エレクトロマ」と一緒の流れだし、ギ=マニュエルの行動も同じ。
だけどギ=マニュエルは焼身自殺を図ってない。ホライズンかサンセットか分からないけど、太陽に向かって歩き出してる。別々の道を選んだようでいて、ダフト・パンクという装置は健在のように見えた。
何年かあとに「トーマのマイクロチップが残っていた!新しいボディになったトーマが再びダフト・パンクに復帰!」ってなったら、思いっきり笑ってやろう。
しかし、これから先、ダフト・パンクの新しい音が聞けなくなったのは確定事項。大好きなアーティストの解散がここまで自分の中に大きな穴をあけるとは。新しい情報が入ってこなくなるってことは「大好き」の感情に新しい熱量を注げなくなるってことで、「大好き」の感情を維持するのがきっと難しい。彼らが作ってきた過去の音楽は私を変わらず照らすだろう。だけどその光が、きっと淡くなって行くのを想像すると悲しい。
喪失と出会いを繰り返す。新しい音楽に胸を熱くするなら、忘れる音楽もある。
「Discovery」で松本零士のMVと一緒に、ハッピーな気分になれたことを忘れない。
「Human After All」で脳みそを殴られたことを忘れない。
「Random Access Memories」でEDMの先を拓こうとした姿を忘れない。
今はただ寂しいだけ。
ひとつだけ個人的なことを言うと、ダフト・パンク自体が関わってないのは分かってるけど「Discovery」の邦題酷すぎるぞ!名曲だらけなのに。今回キリジャの漫画にした「サムシング・アバウト・アス」も邦題「愛について」だし、直球すぎるわ!…ウチのキリジャには濃すぎる…でも良い曲には間違いないので採用。「サムシング・アバウト・アス」1時間耐久動画も余裕で聞けるくらい大好きな曲。
最後に台無しにした感はあるけど、言いたいことだったからね。
それじゃあ。
紛れもなくエレクトリック・ミュージックの偉大なる金字塔のひとつ。
ダフト・パンクの功績に深い敬意を。
惜しみない称賛を。
私の命に色彩を与えてくれたことへの感謝を込めて。
敢えて言う。
また会おう。ダフト・パンク。
再掲。キリジャでコスプレさせるくらいに好き。なーんでサマソニ、ヘッドライナーで参戦してた時に行かなかったのか。答え、学生、貧乏。